産直・産地だより

2015.09.14

産直たまねぎ

自分たちらしく挑戦する
たまねぎ栽培

北海道の2つの産直産地から、農家の後継者として
それぞれたまねぎ作りに向き合っている、父と息子の思いをご紹介します。

産地/丘珠玉葱生産組合(北海道札幌市) 生産者/岩田謙次さん、義輝さん親子 札幌の中心に近い畑で品質のよいたまねぎが育つよう努めています。

義輝さん(左)と謙次さん

父 謙次さん

多くの皆さんに丘珠の
たまねぎを届けたいから

札幌は日本のたまねぎ栽培発祥の地。当初は甘みとやわらかさが魅力の「札幌黄(さっぽろき)」という地元独自の品種を、皆でプライドを持って育てていました。
でも機械化に伴って機械での収穫に合う実の締まり具合や、質、収穫量が見込める品種の生産が必要だと考えた私は、自分の畑で初めて「F1(※エフワン)」という品種を栽培。周囲は冷ややかでしたが、よりたくさんの人にここのたまねぎを食べてもらうにはやるべきだ、と思ったんです。その後「F1」は栽培の主流になりました。

※F1…
性質や系統が異なる品種を掛け合わせた雑種の1代目。優性遺伝子の形質が全ての個体に現れるため、質の良い物を多く収穫できます

畑に入ることで
たくさんのことがわかります

息子と一緒に作業するようになり、最初は何もわかっていない、一から教えなきゃと思っていました。今、5年がたち、ずいぶん成長したなと感じます。
畑に入ることでしかわからないことはたくさんあります。草取りだって、ただ草を取っているだけでなく、たまねぎや土の様子も見て、次の対応へつなげるんです。地道に丁寧に力をつけていってほしいですね。

ずらりと畑に並ぶたまねぎ

時にはお互いの意見がぶつかることも。
とことん話し合います

息子 義輝さん

草取りの重要性に驚き

ある時、父と母の2人でやっていけるよう、そろえていた機械で父が負傷。それを機に両親だけにやらせておくのは嫌だと思い、不安もありましたが農業の世界に入りました。
一番驚いたのは、夏場の草取りのしんどさ。「また草取りしてる。好きなんだな」などと父のことを見ていたのですが、たまねぎの成長に大きく影響が出るので、緻密にやる必要があったんです。

父と協力して
毎年向上していきたいです

行うべき作業やタイミングの決断を父が一人でしていたことがわかりました。すべての責任を自分で負う厳しさ。私が加わったことで、少しは肩の荷がおりたのではと思うのですが、父には「まだまだだ」って言われます。
今は、それぞれ手分けして自分の役割を確認しながら進めています。合理化や時間の短縮も目指しながら、年間の作業をやりきれるようパワーアップしていきたいです。

よく観察することで
どんな作業が必要かを見極めます

岩田さんご家族

産地/南空知地区玉葱組合(北海道夕張郡) 生産者/川合孝俊さん、裕二さん親子 川合家では特別栽培と有機栽培のたまねぎのみを生産しています。

孝俊さん(左)と裕二さん

父 孝俊さん

安全に作っていると
胸を張って言えます

私が取り組んできた特別栽培や有機栽培は、収穫量は増やしにくい方法です。でも、食べてくれる人に「安全に作っています」としっかり言える作り方をしています。これからは、珍しい品種の有機栽培にも挑戦していきたい。そして同じたまねぎでも「川合さんのものがほしい」と言ってもらえるようにしたいです。

息子の信じる方向に
進んでいってほしい

息子には特に継がせようと考えていなかったんです。農業は自分で1から10まで決めることができる楽しさがありますが、逆にそれがつらさにもなります。だからやりたい、やろうと思う人がやればいいと思っていました。
でも、次男の裕二が継ぐことになって、やっぱりうれしいですね。私の時代は農家に生まれれば農家を継ぐのが自然でしたが、今はそうではない。その中で自ら選んだ道なので、自分らしく進んでいってほしいです。

健康に作った土地で健康に育てられています

息子 裕二さん

自分で決めたことに
責任を持って進みます

最初は会社員として働いていて、家の仕事は休みのときに手伝うくらいでした。しばらく会社員か農家かどっちつかずの状態だったのですが、本格的に農業のことを知りたい、いろいろ覚えたいと、農業1本に絞ることを決めたんです。
いざ始めてみると、想像以上に大変。そんな中、父は初めから私の意見もきちんと聞き、“共同経営者”として同じ目線で向き合ってくれています。戦力として認めてもらえていると思うと、いろいろ挑戦していく力にもなります。

質で勝負できる
たまねぎを作っていきます

この地域は、同じ北海道でも北見のほうなどに比べると土地がせまく、収穫量ではかないません。だから、特別栽培や有機栽培での品質で勝負していきたいですね。父が投資、冒険して整えてきた設備や、大切に作ってきた畑の土。“武器”として、ありがたく使わせてもらいながら、質の良いたまねぎを作り続けられればと思います。

「父の仕事はすごい。自分も頑張りたいです」

川合さんご家族

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