産地 / JAみっかび(静岡県浜松市) 生産者 / JAみっかび三ヶ日町柑橘出荷組合 青年部 部長 清水考一さん 静岡県 JAみっかび

父の経験値の高さを実感

子どものころ親が忙しくてあまりかまってもらえず、正直、みかん作りは嫌だと思っていました。反面、いきいきと自分の仕事として働いている姿をかっこよくも思っていました。
長男なので、いつかは継ぐつもりでいったん会社員として働き、6年前に就農。子どものころから父の仕事を見ていたので作業内容自体はわかるのですが、ここまで父との経験値の差を実感させられる毎日でしたね。父は木が病気になりそうだとか、異変に気づくのが早いんです。「ここを見ていないだろ」と、指摘されるのですが、的確さに驚きます。

信念を熱く語ります

「毎日畑を見回らないと落ち着きません」

自分の風を入れていきたい

親子だからこそ素直に質問できなかったりして、自分の方法でやってみるのですが、最終的に父の言っていたことが正しいという結果になります。「親父よりいいものを、親父を越えたい」と、いきがりすぎていたようです。
最近は、親のしてきたことをしっかり引き継いで、そこに自分らしさをプラスできればと思っています。
その一つが機械化。機械を使ってできる部分は使い、上手に仕事を進めていきたいです。高齢になっても仕事をしやすいし、若い人も農業に入りやすくなると思うんです。そうしてみかんの産地として、地元を守っていきたいです。私が子どものころの思い出として持っている、“こたつにみかん”というイメージを、子どもやその先の世代にもつなぎたいんです。

選果場へ出荷に来た清水さん

山の斜面を作業しやすいよう整備された清水さんのみかん畑。機械が通れる道も整えられています

産地 / 小田原市橘出荷組合(神奈川県小田原市) 生産者 / 三邊(さんべ)和夫さん、美知子さんご夫妻 神奈川県 小田原市橘出荷組合

走り続けてきた50年

高校を卒業後、すぐ家業につきました。大学やアメリカでの勉強をかなえられなかったので、それを経験した人たちに負けないよう、がむしゃらにやってきました。毎年、前の年よりもっとおいしいみかんを作ろうという意気込みを持ち続け、約50年になります。
父から継いだ畑は、息子に全て継がせたいという気持ちが強いです。でも息子は今、会社員として頑張っているところ。まずは妻と2人健康管理をしっかりして、可能な限り続けていければと思っています。

一緒に歩んできてくれた妻に感謝

妻は千葉県出身で、新婚当時、みかん畑から見える房総半島にふるさとを思い出し、涙を見せることもあったんです。他県から来て一緒にみかんを作ってくれる妻を幸せにしなければ、という気持ちも栽培への原動力になりました。
最近少し私の体力が落ちてきて、妻の存在の大きさを改めて感じています。仕事の段取りを決めるのは私ですが、パートさんたちのスケジュール調整や休憩時の対応は任せきり。畑の仕事が終わった後、今度は洗濯など家のこと。若いころは当たり前に思っていたのですが、今は本当にありがたいです。だから「ありがとう」の気持ちは伝えるようにしています。

奥さんの美知子さん。「1年間しっかり育ててきた自信があります。うちのみかんはすごくおいしいですよ」

収穫の様子。高いところは和夫さん、低いところは美知子さんで協力